レンタカーで巡るドイツ旅、6日目、最終日。
朝からケルン大聖堂の周辺を散策して、97メートルの南塔に登ったあと、お楽しみの聖堂内部に潜入いたします!
▼塔に登ったお話はこちら!
今朝ほど眺めて圧倒された、正面玄関に参りました。
入り口の真ん中に聖母マリアと誕生したイエスの像。
恐れ多くてカメラを向けられませんでしたが、入り口にはセキュリティを担当されていると思われる、真っ赤な祭服をまとった神父さまが2人、険しいお顔で立っていらっしゃいました。
静かに、静かに、おじゃまします。。。
うわぁぁぁぁああああ!!!(って言いたかったけど、がまんしました。)
目に入る色彩は、ゴシックならではの単調なものながら、、なんと素敵なお御堂でしょう。荘厳とは、まさにこのこと。
束ね柱から繋がる、高い天井の造形も、言葉を失う美しさです。
脇に鎮座するパイプオルガン。
訪問した時、ミサは行われていなかったので、この広いお御堂に広がるパイプオルガンの音色を勝手に想像しておきました。
聖堂内外に、多数ある設置されている聖母マリアの像のひとつ。カトリック教会ならではですね。
ケルン大聖堂の見どころのひとつと言われるステンドグラスを眺めます。
一部見切れていますが、、、南側には、ノイシュヴァンシュタイン城を建てたルートヴィヒ二世のおじいちゃまにあたる、ルートヴィヒ一世が献上した5枚のバイエルン窓が並びます。
そのうち、もっとも心惹かれたのはこちら。「羊飼いの王たちと礼拝」。イエス誕生後に東方三博士が訪れた場面です。
北側には、復元された美しいステンドグラス。
聖書にまつわるストーリーで展開されるステンドグラスたちの中にあって、一際目を引くカラフルなモザイクのみの窓。
こちらは、2007年に完成したゲルハルト・リヒターの作品。
曰く付きの窓とも言われているそうですが、「信じる者、それぞれの目で、窓にストーリーを描けばよい」リヒターは、そんな思いでこちらを作ったのではないでしょうか。※注)あたしの勝手な解釈です。笑
太陽の光を浴びるステンドグラスも素敵でしたが、それよりも心を奪われたのは、床。
美しいモザイクタイルです。
わずか1センチ程度のパーツを丁寧に敷き詰めて、この美しい床を作り上げています。
細やかさを知っていただきたくて、パーツをつまんでみました。
葡萄の房を模した、こちらの一粒。直径1センチ程度です。
カメラを引いて撮影します。
円の中央に付近に、葡萄の房がいくつかありますね。
さらに引いて撮影したのがこちら。
斜めに撮影してしまいましたが、、、こういったモザイクタイルが床一面に広がっていて、作品の上を歩くのが申し訳ない気持ちになりながら、進みました。
こちらは、一番奥の中央祭壇の上部です。
奥に入るのには、入場時間が制限されているようですが、幸い、拝観することができました。
!!!!
格子で囲われたスペースに、葉っぱの彫刻が並ぶ柱を見つけました。宗教的な意味合いはわかりませんが、、、
大きな岩を削りこんで、一つ一つ立体的に葉っぱが彫られている柱。どれだけの時間を要したんだろう。。石を奥に掘るタイプの彫刻が大好きなので、ゾクゾクしました♪
あれにもこれにも大感激しながら、ぐるりと大聖堂の中を一周巡り、そろそろ出入り口に近づいた際、映画のワンシーンのような光景を目にしました。
祭壇に向かう神父
観光客のあたしには映画のワンシーンですが、教会にお勤めされる方には、日常なんですよね。。
さて、表に出ようと、出入り口のところまで来て、入るときには気づかなかった扉に、釘づけになりました。
天使の扉!
ノックノック!
天使のドアノブ。
重厚感のある扉ながら、天使の細工が美しい。最後の最後に天使に出会えてよかったです。
ケルン大聖堂、たくさんの美しいものを目にすることができて、心洗われるひと時を過ごすことができました。
ドイツ旅のクライマックスに、ここを訪れてよかった!!!!
場所が遠いから、、と当初行くのを躊躇った自分が恥ずかしい。。「ケルン大聖堂を見るためにドイツに行く」というのでも十分な見応えがある場所です!!オススメいたします!
さて、このあと、もともとの旅程では、ケルン市内の香水博物館とチョコレート博物館をちら見して、空港へ向かう予定でしたが、急遽、予定をすっ飛ばして空港へ行き、もうひとつの旅のクライマックスを迎えることになりました!
そのお話は、また次回に♪