日ごろから、常に手元にスマホがないと不安を覚えるスマホ中毒のあたくし。海外でネット環境がないと不安でたまらなくなります 。
これまでの海外旅行では、Wi-Fiルーターをレンタルしたり、SIMフリーのルーター端末を買ってみたりして、ネットにつながるようにして参りました。
が、「うっかり」で「面倒くさがり」で 「機械音痴」なあたくし。いろいろと問題を抱えておりました。
2018年ゴールデンウィークの長期旅行を前に、これまでの悩みを一掃すべく、海外での快適なスマホ環境を整備してみました。
大げさに「快適」などとタイトルに付けていますが、あくまで社用携帯(スマホ)も海外で持ち歩く必要があり、できれば同行者のWi-Fi環境もまかないたい、まぁまぁな頻度で海外に行く、うっかり者のあたくしにとっての「最適」でございます。
あまり頻繁に海外に行かれない方や、スマホ1台のみを海外で使いたい方は、Wi-Fiルーターをレンタルするか、携帯キャリアが用意する海外プランで済ませるか、SIMフリー化して現地SIMを利用するのが、お安かったり楽ちんだったりします(その場合でも、後半の電話の救世主のサービスはご参考になるかもしれませんので、よろしければお読みください)。
長文なので「快適な環境」の結論だけ知りたい方は、Wi-Fiも電話も救世主の項目だけお読みくださいませ。 汗
- これまでのWi-Fi環境と悩み
- サマンサのWi-Fi救世主は「GlocalMe」
- これまでの電話環境と悩み
- サマンサの電話救世主は「 IP-PhoneSMART」
- 実際にこの環境で過ごしてみた結果
- ※実際の通話の使用感について(2018/6/7追記)
これまでのWi-Fi環境と悩み
海外旅行の都度Wi-Fiルーターをレンタル
主にグローバルWi-Fiさんにお世話になっていました。貸出の際、並ばなくても良いように自動受け取りのロッカーの仕組みを提供してくれたり、次回割引券がもらえたり、なにやらプレゼント企画があったりと楽しく利用していました。
・メリット
安心感!万一の時は海外にいてもサポートも受けられますしね。実際、バンクーバーで動作がおかしくなった時、LINE電話でサポートを受けて助かりました。(iPhoneの自動バックアップをオンにしていたせいで、一日通信量の制限がかかっていただけでしたけどね。笑)
・デメリット
頻繁に海外に行くようになって、都度かかるレンタル料金が高いと感じるようになりました。一度の旅行で2か国以上訪問する場合には、旅程全期間分2か国分のお支払いが必要なため更に高額になりますしね。
また、あらかじめユーザー登録をしてあっても、便名入力、空港ターミナルの選択、時差がある場合に帰国の日付を間違えてないか・・ とかちょっと緊張しながら予約の手間がかかります。何より空港で借りる手間と、疲れて帰国した空港で、忘れず返すよう注意と手間が必要なのがネックでした。
なかなか重度のあたしの「うっかり」。
ある年のグアム旅行の際は、出国の際、ルーターを借りずにうっかりイミグレを通過してしまい、仕方なく到着したグアム空港で急遽ルーターを借りたのですが、今度は帰国前に返却を忘れてイミグレを通過してしまい、空港のラウンジや保安検査の職員の方まで巻き込んで返却したことがあります。お恥ずかしい。。
結論:
うっかり野郎のあたしにレンタルは不向き!w
SIMフリーのWi-Fiルータを購入
レンタルの高額さと面倒臭さから解放されるべく、SIMフリーのWi-Fiルーターを買いました。当時、自分が契約していたiPhoneはSIMフリー化できないキャリアの制限期間内だったことと、スマホ2台のWi-Fi接続が必要だった事から、ルーターを選択しました。ちょうどセールで安かった時期にこれを買ってみました。

NEC SIMロックフリー LTE モバイルルーター Aterm MR04LN 3B( デュアルSIM 対応 / microSIM ) PA-MR04LN3B
- 出版社/メーカー: NEC
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
・メリット
一旦機器を購入してしまえば、ランニングコストが安い!旅の前にamazonで対応国のSIM を購入しておくことも可能。複数台の接続も可能。
・デメリット
空港を出てからSIMの販売場所を探して購入してアクティベートをする必要があるので、現地での時間ロスあり。
amazonで事前にSIMを購入しておけば時間の節約になりますが、現地でうまくアクティベートできるかの不安は残ります。
あとは、機種によっては機械音痴には難しい!これが最大の悩みの種でした。
購入当初は、上海でも韓国でも事前にamazonで購入したSIMで、快適に使えました。これは良いお買い物をしたなぁ・・・と思っていたのですが、マレーシア旅行へ行った時から急に使えなくなりました。。ホテルのお部屋で1時間くらいあれこれ格闘してみたのですが、 一向に繋がらない。。どうやら端末のファームアップが必要なようなのですけども、何度かトライしてみたものの直らない。。諦めて当日お高いレンタルを借りたりもしました。
結論:
機械音痴のあたしには、難しい機種はだめ!w
んではどうしよう。。
海外へ行く頻度を考えると、レンタルはやっぱりお高いので、シンプル操作のWiFiルーターをあらためて買っちゃおうと、amazonを探していたときに衝撃的なものに出会いました。
サマンサのWi-Fi救世主は「GlocalMe」
GlocalMe(グローカルミー)は、物理的なSIMカードがなくても各国でWi-Fiが利用できる、専用ルーター端末を使ったWi-Fiサービス。
対象国や通信容量別のパックをオンラインで購入すれば、あとは端末の電源を入れるだけですぐに使えるというもの。対象国が単一や複数のパックのものもあり、周遊する場合も便利そうです。
端末にはSIMカードの挿入口もあるので、普通にSIMフリーのWi-Fiルーターとして使う事もできます。サービス提供外の国へ行く場合には、現地でSIMを調達して差し込めば使えるということですね。
また、GlocalMeのパック料金が、現地SIMカードと比べて割高な場合もありますが、多少高くてもすぐに使えるクラウドSIMにするか、時間と手間をかけてもお値打ちな現地SIMカードを挿して利用するか?と、旅先で選択肢がある点もメリットになると思います。
▼公式サイト
GlocalMe - Connect Global, Pay Local
現状、日本ではamazonのみでの端末販売で、外部バッテリーと液晶画面を搭載したG3と、ルーター機能に特化して軽量化されたU2の2種類があります。
機種選びですが、前回買ったルーターのおかげで「液晶=機械音痴には難しい」と脳にインプットされているので、軽くて液晶のない1GBパック付きのU2を購入しました(2018年4月購入時17,990円)。
▼こちらの商品
上記の他に色違いもあれば、対象国・容量が違うパックがバンドルされている商品もありましたが、直近の渡航先から商品を選択してみました。
専用スマホアプリから通信残量を確認して、足りなくなりそうなら、データを追加で購入するか、あらためてパックで購入するだけの簡単操作。
お支払いはアプリ経由で、PayPalや銀聯カードなど(残念ながらVISA/Masterなどのクレジットカード払いは不可なので、PayPalでお支払いする事にしました)。
こちら、スマホなど5台まで接続が可能なので、同行者のWi-Fiもまかなえます。
こりゃいいねぇ!!^ ^
▼対応国の一覧
https://www.glocalme.com/service/cover
これさえあれば、世界100ヶ国以上で到着直後からWi-Fiが使えるようになるってな寸法!
これで悩みが解消されます!^ ^
【参考情報】
つい先日、ソフトバンクからGlocalMeと同じサービスを利用する、月額費用のサービスがでました。こちらは、国内でもWi-Fiルーターが必要で、さらに頻繁に世界中あちこちに行かれる方には、もしやもってこいなように見受けます。(=あたしには不向きで検討外ですが、ご参考まで。)
[https://www.ymobile.jp/plan/data/pocketwifi_global/]
これまでの電話環境と悩み
もともと、ホテルでもレンタカーでも、日本から予約の際に、日本の携帯番号を+81から入力しているくせに、現地では機内モードでWi-FiだけONにして、何かあっても電話は受けられない状態にしていました。
海外にいても電話が受けられるよう、スマホを設定すれば済むのですが、 かかってきた電話に出ると、受けた自分に携帯キャリアの国際電話の着信料金がかかります。
案外お高い携帯キャリアの着信料金
海外にいて日本の携帯番号にかかってきた電話を携帯キャリアが提供するローミングサービスで受ける場合、1分ごとに例えばイギリスは110~155円、グアムは130円程度となかなかお高い料金(携帯3社調べましたがいずれも似たような料金)が着信側にかかります。
こちらからご用事がなくても、電話に出たら案外お高い着信料を払う必要があるというのにはちょいと抵抗がありました。
ついでにあたくし、昨年からは実家や知人には海外旅行に行くことは内緒でコソコソ飛びまわってるんですよね、、流石に「遊びすぎ!」って言われているので、、、笑
今どき友達や姉たちとは、LINEでしかやりとりしないし、どうしても音声で会話する必要があれば、Wi-Fi下でFaceTimeオーディオやLINE電話の無料の通話もできることだし。ま、バレないだろう・・・ と思って電話が受けられない状態で何度か海外渡航をしてたんですよね、、、
なぜかそんなときに限って、 珍しく母親があたしに電話をしたらしく「サマンサと電話が繋がらない」って心配して姉に連絡がいき、姉からLINEが入ってお叱りを受けるという事が昨年起きまして。。(ママンサ、タイミングよすぎるよ。。)
その件以降、仕方なく海外でもスマホで国際電話が受けられる設定にしていたんですけど、またしてもたまたま海外にいる時に、珍しく姉から電話がかかってきてしまい「呼び出し音が日本の音じゃない!」って言われて海外にいることがバレちゃいました。。何てタイミングがよい人たちなんだ!こちとら、かなりバツが悪い。。。
海外にいることは内緒にしたいのに・・・
そして高額な着信料は払いたくないし ・・・
海外にいても日本の携帯電話にかかってきた電話がしれっと安く受けられる仕組みはないものか?と思ってネット検索をして知ったサービスがありました!
サマンサの電話救世主は「 IP-PhoneSMART」
ちょっと今さら感あるIP電話ですが、これね
・登録無料
・月額無料
・着信無料
・発信に使った分だけ払う
・発信の料金も安い!
素晴らしいサービスですよ、フュージョンさん!あ、今や楽天コムさんかな。
▼公式サイト
スマホの通話料をトコトン安くする | FUSION IP-Phone SMART
このサービスの契約には、クレジットカードが必要です。簡単な手続きだけで050から始まる電話番号が払い出されます。Wi-Fi環境にいれば、電話がかけられるし受けられるというIP電話のサービスです。
このサービスを利用して、ちょっと設定すれば、海外でWi-Fi環境のみであっても、日本の携帯にかかってきた電話をお値打ちに受けることができるのです!方法はこう!
事前準備
1)IP-Phone SMARTを契約して050番号を払い出してもらう
2)専用アプリの「SMARTalk」をダウンロードして050番号をアクティベートしておく
出国前の設定方法
1)契約している携帯キャリアの「着信転送」設定画面を開く
2)転送先の電話番号に払い出された050番号に設定して転送を開始する
これだけ! !
これで、世界のどこにいてもWi-Fi環境にいれば、携帯にかかってきた電話を受けることができるようになります。
かけた側に聞こえる呼び出し音は、日本のいわゆるスタンダードな音ですので、これなら海外にいるとはバレず、バツの悪いことにならずに済みそうです♪笑
海外で電話を受ける場合の料金は?
・電話を受ける側は20円/30秒が必要。
携帯にかかってきた電話を050番号に転送するので、携帯キャリアに対して転送料金を支払う事になります。こちらは30秒ごとに20円(携帯3社同額)。携帯から転送を受けるIP電話の方は、着信なので料金はかかりません。
・(ご参考)電話をかける側の人は通常料金
国内で普通にその携帯番号にかける場合と同様の料金です。
このIP電話サービスとキャリアの転送設定だけで、Wi-Fiにつないでいる限り月額料金もかからず、海外のどこにいたって日本の携帯にかかってきた電話が30秒20円で受けられるだなんて、こりゃ便利ですよね!^ ^
【参考情報】
そもそも050番号を連絡先として相手に渡せるなら、自分に転送料もかからずに海外で着信することができます。海外にいて電話のやりとりが必要な場合などは、050にかけてもらう方がいいですよね。
ただし、フュージョンに対して1年間支払いが0円の場合、自動解約となって番号が使えなくなるようなので、長く同じ番号を使いたい場合は、時折課金を発生させる必要があります。
国際電話をかけたい場合は?
Wi-Fi環境にいれば、国際電話を安くかけることもできます。電話がかけられる国は32カ国と限定されますが、メジャーどころの国は大概カバーされているように見受けます。
国際電話も国内電話も、いずれも一律30秒8円とめちゃ安価!w
例えば、旅先で、急遽日本の固定電話宛に電話をしなければならない場合や、滞在国でレストランの予約などをする際などに便利そうですよね!もちろん日本にいて、海外に電話したい場合も同じ料金なのでそれだけでも利用価値がありますよね!
▼電話をかけられる対象32カ国の一覧
国際電話サービス | FUSION IP-Phone SMART
データ通信が必要な点に注意
世界中で電話が受けられたり、国際電話がかけられてお安いので助かるサービスですが、Wi-Fi環境で使える電話ということは、当然データ通信を使うことになります。電話代の他に、自前のWi-Fiの場合には、その分のデータを使用することになります。
IP電話アプリ「050 plus」と「SMARTalk」を使ってみた! - ITmedia Mobile
↑少々古い記事ですが、ITmediaさんの実測によると1分程度の通話で500KB弱とのこと。何十分も長電話をしなければ、データ利用量は気にしなくていいレベルですね。携帯キャリアの国際電話代よりは断然安く済みます。
長電話になるのがわかっていれば、あらかじめホテルや施設の無料Wi-Fiを利用すれば、データ通信はかかりません。
というわけで、あたくしにとって、海外渡航中の快適なスマホ環境は、Glocalme + SMARTalkの組み合わせということになりました!
実際にこの環境で過ごしてみた結果
これらの環境を整えて、2018年GWは、カタール、イギリス、オランダ周遊の11日間の旅に行って参りました。
Wi-Fi使用感
旅先のいずれの場所でも、飛行機の着陸直後にU2の電源をいれるだけで、Wi-Fiが問題なく使えました。
イギリスの湖水地方の田舎道で、スマホのGoogleマップをナビがわりにしてレンタカーで移動しても、ロンドン、アムステルダム、ドーハの街なかを歩いても、通信速度のストレスなく、問題なく使えました。
気になる端末の電池の持ちは?
徒歩や電車移動で一日外にいた日に、電池残量を時折チェックしましたが、ホテルで夜寝ているうちに充電しておけば、翌朝から出かけて観光を終えてホテルに戻るまで、電池が切れることはありませんでした。
使用したWi-Fiデータの通信量
ドーハ2日間とアムステルダム1.5日間の滞在には、購入時にバンドルされていた対象国の多い1GBのパックを使い、イギリス7日間滞在にはイギリス専用3GBのパックをアプリから19ユーロで購入しました。
ホテル滞在中は、無料Wi-Fiを利用しましたが、それ以外はずっとGlocalMe頼みでした。スマホ中毒のあたしと、旅先でも仕事をする社畜の友人2人で、11日間で4GBちょうど使い切る感じで旅を終えました。端末は軽いし、操作は簡単で、使い勝手がとても良かったです!
通話は使いませんでした・・・
旅の最中、とある企業から着信があったのですが、取り込み中で電話に出られず、折り返すこともしなかったので、残念ながら海外での電話の使用感はわかりません。
しかし、SMARTalkアプリから着信のアラートを表示していたので、ちゃんと日本の携帯が転送されていたことが確認できました。
また、今回はIPフォンから国際電話をかける機会もありませんでしたので、実際の電話の使用感は今後使った際にアップデートしたいと思います。
※実際の通話の使用感について(2018/6/7追記)
大変ありがたいことに、あたくしのこの記事を読んで、実際に海外で電話の転送と通話を体験くださった方から、使用感のレポートをいただきましたので、ご報告いたします!^ ^
あたくしと同じく「海外にいることを相手に気づかれず、海外で電話を受けたい」というご希望だったようです。お仕事上だと色々ありますもんね。
その方からのレポートによりますと、、、
・050番号転送が成功し、お客さまからの電話に無事、出られた。
・日本から試験的に電話をしてもらい、呼び出し音が通常通り(国内と同じ呼び出し音)であることを確認済。
・通話は、ホテルのWi-Fiで話す分には、まったく気にならなかったが、微妙にWi-Fiが不安定な時に、取れない通話もあったが、概ね良好。
・Wi-HoのモバイルWi-Fiで話したときは、若干遅延が気になった。
とのことで「概ね良好」のお言葉に、ホッとしました!時差のある海外にいらして、真夜中に日本からの電話で起こされちゃったようですが、無事に電話に出られたとのことでした。
レポートくださったのは、陸マイラーにして弁護士さんの「陸弁(rickbenflyer)」さんです。
陸弁さん、レポートくださり、ありがとうござました!m(_ _)m
↓あたくしの救世主、GlocalMeのU2本体。
、、、てなわけで、今後しばらくは海外でも快適なスマホ環境で過ごすことができそうかなと思っています。
あたくしと似たお悩みを抱えているうっかりさんや、お安く電話を受けたいかけたい方、一度これらのサービスのご検討をなされてはいかがでしょうか。^ ^
(以上、2018年4月現在の情報をもとに、個人の感想も含めて、ざっくりまとめて書いています。最新かつ正確な情報は、ご用意したリンク先から各サービス提供元の公式サイトおよび、ご自身の契約する携帯キャリアの公式サイトにてご確認くださいますようお願いします。)